こんにちは。英語コーチの江利子です。
昭和に子供時代を過ごした私は、『奥様は魔女』を観て、アメリカの豊かな生活に憧れ、原語のまま放送されていた『セサミストリート』を観て、英語を話す人たちに興味津々でした。
子供の習い事に「英会話」なんて聞いたこともない時代だったので、中学に入って英語を勉強するのを楽しみにしていたんです。
「英語を勉強すれば、海外の人たちと自由に話ができるようになる!」と、すごく期待していました。
ところが、中学で英語の授業が始まっても、一向に英語を喋れるようになる気がしません。
考えてみれば、両親や周りの大人たちも、みんな中学、高校と英語を勉強したはずなのに、誰も英語を話さない!
その現実に気づかず、自分は話せるようになると思ってたんですね。
私たちは、中学、高校で6年間、大学も入れたら10年間も英語を勉強した訳ですが、なぜ、スラスラと話せるようにならなかったのでしょう?
その理由は、話せるようになるために、絶対不可欠な事をやらなかったからです。
学校で「英語ができる」ということ
英語は得意科目だった、という人はいるでしょう。
学校では、英語は数学などの科目と同じように、問題を解く事が目的となっていました。
問題を解くために、私たちがまずやらなくてはならなかったのは、
単語と文法を覚えることです。
まずは、文を構成する単語を知らなくてはなりません。
そして、単語が文を作るためにどう配置されるのか、というルールを知る必要があります。
それらの知識を使って、テスト用紙に書かれた問題を正しく解くことができたら、
あなたは、学校で「英語ができる生徒」になります。
では、これをスポーツに当てはめたらどうでしょう?
例えば、あなたは野球が上手くなりたくて、ルールブックを読み、
専門用語やルールを覚えたとします。
仮にその知識を問う筆記試験があって、
全問正解できたとしたら、
あなたは「野球ができる人」と言えますか?
実際に体を動かして、キャッチボールやバッテイングの練習をしなければ
野球ができるようにはなりませんよね。
英語にも同じことが言えます。
話せるようになるには、そのための練習が必要だったのです。
自分の口を動かして、喋る練習をしなくてはなりません。
「知ってる」と「使える」は違う
長い間私は、自分がスラスラ喋れないのは、
「単語力が足りないからだ!」
「文法の知識が十分でないからだ!」
と思っていました。
でも、いくら知識を詰め込んでも、ちょっとした日常的なことを言おうとした時に、すぐに口から出てこないんですよね。
英語を「知ってる」のと「使える」のは違うんです。
しかも、テストでは、考える時間がありますが、会話では、間が開いてしまっては気まずくなります。
スムーズに会話するには、思った事を瞬時に口に出すための瞬発力を鍛えなくてはいけません。
そのための練習が、「瞬間英作文」です。
英作文なんて、難しくて無理!と思いましたか?
練習するのは、中学で習う文法を使った簡単な文でいいんです。
実際日常会話では、中学レベルの文法が正しく使えれば、大抵のことは言えます。
なので、簡単な文をどんどん口から出す練習をしてください。
日本語を聴いて、それを瞬時に英訳するんです。
この練習をするのにお勧めのテキストを1冊ご紹介します。
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』ベレ出版
https://www.beret.co.jp/book/41344
この教材にはアプリ版もありますので、CDを再生する環境がない方はそちらをお使いください。
中学1年レベルの文法から始められます。
ぜひ、千本ノックのようにやってください。
何度も繰り返すことによって、だんだんと英文のパターンがわかってきます。
そうすると、自分の言いたいことに置き換えて言えるようになるんです。
単なる例文の暗記だと、同じ場面に遭遇しない限り使えませんよね。
瞬間英作文は応用がききます。
そういった意味でかなりパワフルだと思いませんか?
まとめ
学生時代、私たちは試験のために英語を勉強してきました。
でも、自分が思った事を英語で口に出して言う練習はしませんでした。
そのため、英語が喋れる人は、自分とは違う、何か特別な人のように見えていたかもしれませんね。
英語のスピーキングもスポーツや楽器の練習のように、簡単なことを口に出す練習を繰り返すことによって、徐々に上達していきます。
スムーズに言えるようになるまで、何度も練習するのです!
中高年の方は、割と粘り強い方が多いと思うので、繰り返しの練習が楽しくできるのではないでしょうか?
何度も何度も繰り返し練習して、英語ペラペラを目指しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
また、次のブログでお会いしましょう。