スウェーデン人はなぜ英語が上手いのか?

こんにちは。英語コーチの江利子です。

夫の仕事の関係で、スウェーデンの方達と何度か会ったことがあるのですが、

家族の方も含め、皆さんとても流暢に英語を話していました。


先日、あるポッドキャストを聴いていると、

ホスト役のアメリカ人女性と、ゲストのイギリス人男性が

スウェーデン人の英語力の高さについて、話していました。

英語ネイティブの二人から見ても、彼らの英語力はかなり高いそうです。

イギリス人男性のほうは、現在、家族でスウェーデンに住んでいて、

スウェーデン語で分からないことがあると、現地の人に、

「英語、話されますか?」と尋ねるらしいのですが、

大体の人が「少しなら」と答えた後に、完璧で流暢な英語を話すらしいのです。

私もスウェーデンの人たちには、謙虚という印象を抱いています!


「なぜスウェーデンの人たちは皆、英語が流暢に喋れるのか?」

というホストの質問に対して、彼は、3つの理由を挙げました。

1. 国が小さい

スウェーデンは、人口が約1,000万人で、ニューヨーク市の人口が約800万人であることから考えると、かなり小さな国です。

その為、もしスウェーデンの国民が母国語しか話さなければ、国際社会から孤立してしまいます。


そうした事情から、スウェーデンの人々は、英語を使う必要があるのです。

2. 吹き替えではなく字幕

テレビや映画を観る時に、それがイギリスやアメリカなどの英語の作品だった場合、

それらがスウェーデン語に吹き替えられることは、まず無いそうです。

音声はそのままで、画面にスウェーデン語の字幕が付くか、

または、英語の字幕が付きます。

なので、人々は小さい頃から英語を見聞きしていて

英語に慣れ親しむことが、彼らの生活の一部になっているのです。

3. 教育制度が充実している

スウェーデンでは、教育制度に多くの資金が費やされています。

英語教育に関しては、単に、文法や単語の練習問題をやるだけでなく、

コミュニケーション手段として、実際に使えるようになるための授業が行われます。

しかも、学校で英語の授業が始まるのは7、8歳からだそうです。


このように、英語との関わり方が、スウェーデンと日本では、かなり違います。

以前、国が小さいと、エンターテイメントに多額のお金をかけられない、

という話を聞いたことがあるのですが、

日本のエンタメ業界は規模が大きく、日本語で楽しめるコンテンツが充実していますよね。

海外の作品も、素晴らしい技術を持った声優さんたちのおかげで、

日本語吹き替えでも違和感なく楽しむことができます。


そして、学校での英語教育に関しては、スウェーデンと日本では大きな違いがあります!

日本では、民間の英会話スクールなどがやっていることを学校がやっているのです。

学校の英語の授業は変えられないとしても、

スウェーデンの人たちが普段の生活でやっていることを真似する事は出来ます。

例えば、英語の映画やドラマを観る時は、吹き替えではなく、

オリジナルの音声に、日本語、もしくは英語の字幕を出すなどして、

なるべく英語を聞く機会を増やします。

隙間時間に英語のポッドキャストを聴くのも良いでしょう。

私たちは、国内で普通に生活する分には、日本語だけで足りてしまいます。

なので、英語を上達させるには、

自分から積極的に英語に触れる機会を作る必要があるのです。


最近、新聞で気になる記事を読みました。

現在の日本の人口は、約1億2,000万人で、スウェーデンよりもかなり多いですが、

前年から90万人減っています。

これは、調査開始以来、最大の減少だそうです!

このまま人口が減り続けたら、

将来、日本人も日本語だけでは、生活できなくなる時代が来るかもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

また、次のブログでお会いしましょう。

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