こんにちは。未来志向の大人世代を応援する、英語コーチの江利子です。
あなたは、どのような人が「英語ができる人」だと思いますか?
私の夫は、在宅勤務時に英語でオンライン会議をすることがあり、部屋のドアを開けたまま話している時は、別の部屋にいる私にも彼の英語が聞こえてきます。
司会的な立場で会議を回しながら、専門的な話を流暢にこなしているのを聞いていると、「結構やるじゃん」と思います。
それだけ聞けば、「英語がペラペラ」な人だと思われるでしょう。
でも、この前、キッチンに一緒に立っている時に「シーサー出して」と言われて、「ハッ?沖縄にいるやつ?」と私。
その時、彼は牛乳パックを洗っていたので、何を意味しているのかは分かっていました。
そう、彼が言いたかったのは「scissors」です。
私は引き出しからハサミを出して、「コレなんて言うんだっけ?」と問いました。
正解が出てこなかったので、「私が教えてた英語教室の子供達とジャンケンできないね!」と言って手を動かしながら「Rock, Paper, Scissors!」と言うと、「ああ、そうだった!」と夫。
「英語ができる人=何でも言える」ではない
他にも、夫に何度も聞かれるのが「キリンって英語で何だっけ?」です。
教えてもすぐに忘れます!
仕事の難しい話はできるのに、子供でも知っているような簡単な単語がすぐに出てこない。
実はこれ、多くの日本人英語学習者、特にビジネスで英語を使ってきた方によくある現象です。
英語が話せる人=どんな話題でもスラスラ話せる人、と思われがちですが、実際はそうではありません。
子供にとっては身近な動物の名前も、ビジネスマンにとっては身近でもなければ、重要でもないのです。
分野が違えば、誰でも言葉に詰まるもの
自分の専門分野の単語は、仕事で何度も使い、脳が「重要情報」として認識しているため、すぐに引き出せる状態になっています。
一方、日常的な単語で、しかも自分では「知ってる」つもりであっても、使う機会が少ないと、脳の奥の方にしまい込まれて、いざ使おうと思った時に咄嗟に出てきません。
それなのに、私たちはつい、「どんな話題でも話せる」ことが「英語ができる」ことと思いがちです。
でも、実際は「英語ができる人」に見える人でも、話題によって得意・不得意があるものです。
それは日本語でも同じですよね。
50歳からは「自分の使う英語」を育てよう
英語学習において、私たちはつい「完璧」を求めがちです。
これも学校での試験や受験が影響しているのでしょう。
間違えるとバツでしたからね。
でも、これからの英語学習は、全ての分野を網羅する必要はないんです!
あなたが英語を使ってしたいことは何ですか?
どこで、誰とどんな時間を過ごしたいですか?
海外旅行で現地の人と交流したい、
好きな海外ドラマを字幕に頼らずに楽しみたい、
英語の曲をカッコよく歌いたい、
国際結婚も増えていますから海外に住む家族とビデオチャットをしたい方もいるでしょう。
自分の好きなこと、必要なことに絞って学習すれば、モチベーションが維持しやすく、上達も早く感じられます。
そして何より、学習そのものが「勉強」から「楽しみ」に変わります。
あなたも「あれもこれも覚えなきゃ!」という完璧主義とプレッシャーを捨てて、英語学習を楽しみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
また、次のブログでお会いしましょう。

